今回は、心理学に基づきキャリア・アンカー論のお話です。今では、社内研修や転職活動時の自己診断に用いられるケースが多い心理テストです。転職を決意した頃は、前職の給与が嫌で給与が高い企業に転職して満足したにも関わらず、競争主義が強すぎで社内の人間関係がギスギス、今度はそれが嫌になり転職を検討したり…と。転職時の転職ポイントは1つだったのに、転職後に実は自分の転職ポイントは他にもあった!なんていう発見もあるもの。それを未然に防ぐた為の診断です。自分も何度か診断しましたが、かなり当たっているので自信を持ってオススメできる診断です!転職検討時に見落としがちな自分の深層心理を奥深くまで探ってみましょう。

キャリア・アンカーとは?

アメリカ合衆国の組織心理学者エドガー・シャインによって提唱された概念の事を指し、キャリアを選択する際に、最も大切な(どうしても犠牲にしたくない)価値観や欲求の事。また、年齢・環境が変化しても自己の内面的なもので変化しにくいものと考えられている。因みにアンカーとは「船の碇」の事、自分の人生のセンターピントもいえるでしょう。また、仕事の経験が浅い20代前半ではキャリアを選択する上で、自分が重要視している事、自分らしさが発揮できる環境が判断が難しいとされており、仕事を開始してから5年以降が診断をするのに望ましいとされています。10年以上仕事についている人は自分がどのタイプなのか比較的簡単に把握できると言われています。

キャリア・アンカーの8つ分類

専門性

自分の専門性や技術活かせる職場に満足を感じるスペシャリストタイプ。社内移動等で自分の興味関心対象外の分野、または自分の知識が発揮できない場所だと不満が増す。

出世(集団統率)

組織内で重要な役割に付くことに重きを置く出世タイプ。人の上に立ち組織を動かしたり、スケールの大きな仕事に幸せを感じる。

独立

組織のルールや規則に束縛される事を嫌い、自分で物事を判断して仕事を進めたいタイプ。組織に属している場合でも、研究開発、営業拠点、データ処理、市場調査、財務分析、コンサルティング等、自分の裁量で進められる仕事を好みます。

創造性

リスクを恐れずに新しいモノ・コトを生み出す事に喜びを感じるタイプ。新規事業、新システム導入、事業再編…等、失敗を恐れずにミッションに燃えるタイプ。

競争心・チャレンジ

無理難題を解決し、またそこに明確なライバルがいると燃えるタイプ。退屈な日々を苦痛として、起ち上げ時のベンチャー企業等で常にチャレンジできるような環境が望ましい。

社会貢献

仕事を通して世の中をもっと良くしていきたいと考えるホスピタリティ精神の持ち主。自分の才能よりも価値観でキャリアを判断する。社会福祉、教育、医療、看護等の社会的貢献度が高い仕事を望みます。

安定(社会・経済的)

石橋を叩いて渡るタイプ。大きな変化を嫌い、社会的にも金銭面的にも確実性のある上場企業や公務員等の環境を好みます。

ワークライフバランス

その名の通り、仕事とプライベートとを分けて両立したいタイプ。「在宅勤務」や「産休・育休制度」は必須。

診断方法

無料WEB診断

▲キャリアアンカー診断/診断結果

所要時間は約5分。40項目の質問に答えるだけで診断可能です。非常にシンプルですが、これまたかなり当たっている…。診断結果もかなり詳細まで記載されています(上記は一部です)。

診断を行わずともセルフチェック可能!

まずは自分の尊敬している人を思い浮かべて下さい。その後、その人のどの部分を尊敬しているのか特徴を具体的に思い浮かべましょう。その内容の中に、仕事に関する事、プライベート、その人自身の能力等、様々あるかと思いますが、それこそが自分が大切に思っている事です。尊敬している人こそ、自分が「こう生きたい!」というロールモデルなのです。
逆に近くに、自分はこのようには絶対になりたくない…なんていう人いませんか?その人の特徴の真逆が自分の求める自分です。(思い返してみると、私は上司が真逆の人が多く前職を辞めました…懐かしい)

自分でグラフを作成してみても面白いですね。そして、それを転職検討中の企業と比較し見比べてみるのもポイントです。

最後に

キャリア・アンカーは正解、不正解は無く、自分が大切にしている価値観の事です。
転職活動中は、前職の◎◎が嫌だから◎◎を補ってくれる会社が良い!など、視野が狭くなったり、早く次の職場を決めなければ!と焦ってしまうケースも多いかと思いますが、一度じっくりと自分に向き合って考えてみましょう。